埼玉14区はなぜ注目されている?理由を調査!【衆議院選挙】

政治

10/27(日)に投票日を迎えた衆議院選挙。

その中でも、埼玉14区が全国から異例の注目を集めているようです。

なぜ埼玉14区が注目を集めているのか、その理由を調べてみました!

埼玉14区が注目を集めている理由

埼玉14区が注目を集めている理由とは何なのでしょうか。

考えられる理由は以下の通りです。

埼玉14区が注目を集める理由
  • 新しい区割り
  • 公明党党首の立候補
  • 対立候補の存在

ひとつずつ見ていこう!

新しい区割り

2022年12月28日に、衆議院の小選挙区を

10増10減する「改正公職選挙法」

が施行されました。

1票の格差が少なくなることを目的とし、東京や神奈川、千葉など大都市を中心に5つの都県で小選挙区が増えました。

その中で、今回注目となっている埼玉県も小選挙区が15から16に増えたことで区割りが新しくなっています。

旧埼玉14区
  • 旧北葛飾郡2町
  • 幸手市
  • 杉戸町
  • 旧庄和町
  • 松伏町
  • 吉川市
  • 三郷市
  • 八潮市
新埼玉14区
  • 三郷市
  • 八潮市
  • 草加市

新しく埼玉14区となった3市のそれぞれの有権者数は以下の通りです。

  • 草加市…約208,126人
  • 三郷市…約115,462人
  • 八潮市…約75,445人

新しく埼玉14区に加わった草加市はかなりの有権者数がいますので、草加市民の1票が選挙の行方を大きく左右させる可能性が高いと見られているようです。

新しく草加市が入ったことが鍵になりそう!

公明党党首の立候補

毎日新聞

埼玉14区が注目される2つ目の理由として、

公明党党首の石井啓一氏が単独立候補

したことがあげられます。

石井啓一氏は東京都の出身で、1993年に旧東京5区で初当選してから現在10期目の実力者です。

石井啓一氏の埼玉県への政策というと

国土交通大臣時代に行った、東埼玉道路の高速道路事業化(八潮〜松伏間)や三郷流山橋有料道路事業化の推進

などがあげられます。

ですが、それ以上の縁があまりないことから「落下傘候補」とも言われているようです。

※落下傘候補とは、その地に血縁や地縁のない人が選挙に立候補することを指します。

「小選挙区は自民、比例は公明」と自民党とともに協力してきた公明党。

2009年には当時の公明党党首・太田昭宏氏が重複立候補せず、小選挙区東京12区で落選しています。

当時、党首が落選したことに衝撃が走ったよね…

そのような過去もありながら、今回石井啓一氏が小選挙区1本で戦うことで並々ならぬ決意を感じている人も多いようです。

対立候補の存在

対立候補の存在が大きいことも、埼玉14区が注目されている理由の一つとしてあげられています。

埼玉14区の候補者は以下の通りです。

テレ玉ニュース

日本維新の会

石井啓一氏の対抗馬になると思われていたのが、

日本維新の会の加来武宜氏

です。

加来武宜氏は、弁護士資格を有しており、ライザップの会社役員を務めていたこともある実力者です。

奈良県出身であるものの、現在は草加市に法律事務所を置いています。

日本維新の会

2022年には埼玉選挙区から参院選に挑戦し、落選したものの32万票を獲得していま

また、元プロ野球選手で現参議院議員の青島健太氏が草加市で育ち縁深いことから、日本維新の会の地盤は固いとされていました。

国民民主党

ですが、ここにきて実際に石井啓一氏と大激戦を繰り広げているのが、

国民民主党の鈴木よしひろ

です。

国民民主党

当初、石井啓一氏の一強で当選確実と言われていましたが、鈴木よしひろ氏が猛追してきたことがさらに話題を呼んでいます。

鈴木よしひろ氏は、埼玉県三郷市出身で、1999年には埼玉県議会議員選挙に初当選しており、まさに地元での立候補となります。

2012年の衆議院選挙では旧埼玉14区に立候補しており、自民党の三ツ林裕巳氏に敗れたものの、三郷市から得た票は自民党よりも多かったことから

鈴木よしひろ氏の三郷市での地盤は盤石

だと言えそうです。

地元出身者の立候補は強そうだね!

選挙結果が注目されている理由

今回、埼玉14区の選挙結果が注目されている理由は、

鈴木よしひろ氏が当選すると、公明党党首が落選

という、当初の予想に反しどんでん返しな結果になると言われているからです。

2009年の時のように、党首が落選し不在となることを懸念し、公明党はさらに埼玉14区に力を入れているようです。

石井啓一と鈴木よしひろの政策は?

現在大接戦となっている石井啓一氏と鈴木よしひろ氏の政策を比べてみたいと思います。

石井啓一氏の政策
  • 経済政策
    • 5年後に最低賃金1,500円
    • 電気・ガス料金の支援継続
  • 社会政策
    • 教育費無償化や育休制度拡充による子育て支援の強化
    • 介護保険制度の見直し
  • 安全保障
    • 災害対策や防災インフラの整備を強化
鈴木よしひろ氏の政策
  • 経済政策
    • ガソリン代や電気代値下げの緊急経済対策の導入
    • 給料を上げるための積極財政
  • 社会政策
    • 教育費無償化や所得制限撤廃
    • 人材育成や学び直しの支援
  • 安全保障
    • 災害対策や防災インフラの整備

▲上記の政策は一部抜粋です。

ちなみに、鈴木よしひろ氏は「103万の壁を178万に引き上げる」政策の生みの親であり、SNSでは『#178おじさん』というハッシュタグで盛り上がりを見せています。

SNSの声は?

SNSでは、石井啓一氏・鈴木よしひろ氏双方の支持者の投稿が多く見受けられます。

石井啓一氏支持者
鈴木よしひろ支持者

埼玉14区選挙速報

埼玉14区の選挙速報が発表されました。

当選鈴木よしひろ70,608(37.0%)
石井啓一60,249(31.6%)
加来武宜28,792(15.1%)

国民民主党の鈴木よしひろ氏が見事当選し、公明党党首の石井啓一氏が落選しました。

公明党は、

副代表の佐藤茂樹氏も大阪3区で落選

し、代表2名とも不在になるという異例の結果となりました。

おわりに

以上、埼玉14区が注目されている理由を調べてみました。

大接戦の結果は多くの有権者の注目を集めましたね。

今回は、我々の1票が「今後の日本を変えられる」ということを実感した選挙だったのではないでしょうか。

自公も過半数割れしたことで、世界各国からも注目されているようです。

今後、日本の政治がどう変わっていくのか、一国民として関心を持ち続けたいですね。

タイトルとURLをコピーしました