下着メーカーの「ワコール」が多様性を重視し、LGBTQや障害者を尊重するため新指針を打ち出しました。
それにより女性客が安心して買えなくなるのでは?と物議を醸しています。
今回はワコールが打ち出した新指針の内容と、それによる問題点について調べてみました。
ワコールの新指針とは?
↑こちらがワコールが打ち出した新指針です。
ということになるかと思います。
ワコールの新指針の問題点とは?
このワコールの新指針により、女性が安心して買い物できなくなるのでは?とSNSを中心に物議を醸しています。
打ち出された新指針の中で問題点になるとでは、と言われているものは、おそらく5つある指針のうち、3番目と5番目でしょう。
ワコール接客新指針のポイント③
【新指針③】
性的少数者に配慮。
「女性らしい」や「男だから」と決めつけた表現をしない。
ここで指している性的少数者というのは、おそらく「トランスジェンダー」(性自認が出生時に割り当てられた性別と異なる人)のことを言うことが多いと考えられます。
ちなみに、LGBTQとは以下のような人たちのことを言います。
トランスジェンダーとして、心が女性である人であれば女性用のアンダーウェアを身につけたいと思うのは至極当然なことだと思います。
今回、ワコールがこのような指針を打ち出したことで接客を受ける際に肩身の狭い思いをせず、自分の望む買い物ができるようになるのでしょう。
一方で、ワコールの柔軟な対応を逆手にとり、「女性用店舗に入りたい・女性用アンダーウェアを見たい」という一部の性的嗜好者の来店が増える可能性を危惧している人が多いようです。
一見するとトランスジェンダーの人なのか、そういった性的嗜好を持っているだけなのか見分けが付かず、その場に居合わせた場合、思わず身構えてしまう女性客が増えてしまうのではという懸念があるようですね。
難しい問題だね…
ワコール接客新指針のポイント⑤
【新指標⑤】
性別にかかわらず使用できる試着室
この試着室については、女性が一番不安を覚える項目ではないでしょうか。
文字通り誰でも試着室が利用できる、ということなのかと思いましたが、店員が会話や見た目で女性だと判断できた場合に利用できるようですね。
また、女性だと判断されなかった場合は性別かかわらず利用できる試着室に案内されるようです。
これを踏まえた上で、以下のようなことが不安視されているようです。
利用客目線
店員目線
判断基準は店員さんに一任されるのかな?
ワコールの新指標の良い点
ワコールの新指標について、不安なポイントがある一方、良い点もあるようです。
ワコール接客新指針のポイント①
【新指針①】
店内の通路幅は90cm以上確保し、車椅子や補助犬に対応
手動車椅子の幅は63cm、電動車椅子は70cm以下と規定されています。
店内の幅を90cm以上に広げるというのは、車椅子が余裕を持って通ることのできる幅だということがわかりますね。
車椅子と歩行者のすれ違いも問題なく、補助犬を連れていても、補助犬が商品に触れることなく歩ける幅であると考えられます。
バリアフリー化するのはとても良いことですし、障害者にとっても買い物がしやすくなるため顧客の幅が広がるきっかけになりそうですね。
ワコール接客新指針のポイント②
【新指針②】
言葉での説明は具体性を重視し、目の不自由な客や音声で理解することが難しい客に対応
視覚障害のある人や高齢者には具体的な言葉で案内をしたり、聴覚障害者には筆談を用意するなど、より福祉環境を充実させるようです。
最近は、点字を使ったメニューのあるお店や、手話のできる店員・販売員を配置するお店が増えてきており、障害者が不便なく当たり前にサービスを利用できる世の中に近づいています。
そのような世の流れに合わせていく、という意味ではワコールのこの対応はとても意味のあることだと考えられますね。
ワコール接客新指針のポイント④
【新指標④】
客本人の同意を得ずに、客の性のあり方を同僚と共有しない
トランスジェンダーの人が接客を受けた際、店員間で自分の情報が出回るのではないかという不安を持つ人が多いようです。
この不安により、同じ店舗に行けなくなることもあるそうなので、この新指標はトランスジェンダーの人にとって大きな安心材料となるのではないでしょうか。
SNSの声は?
実際に売り場で、男性がいたずらをしていたのを見たことある人がかなり多くいるようです。
SNSでは、女性からの不安な声が多く、既存の女性客と性的少数者をそれぞれどのように尊重していくのか気になるところです。
皆が安心して利用できる店作りは中々難しいですが、その課題を突破してワコールには下着メーカーとしての先頭を走り続けていってほしいと思います。